昨年のケガした現場の安全確認も済ませ、リベンジを誓う武藤俊憲 ~全英への道~ミズノオープン(2015)(事前情報) 写真・村上航
~全英への道~ミズノオープン(5月28日~31日、岡山県・JFE瀬戸内海GC、7415ヤード、パー72)
今季男子ツアーは開幕戦から3戦連続で外国勢が優勝を挙げ、4戦目の関西オープンで片岡大育がツアー初優勝を遂げて連勝をストップ。明日開幕する~全英への道~ミズノオープンでは、ホストプロの武藤俊憲が昨年の不運のケガのリベンジとともに、もう一つのストップ外国勢に挑む。
武藤はミズノとクラブ契約を結び、初めてホストプロとして迎えた昨年大会で、第1ラウンドの2番(パー5)で不運に見舞われた。ティショットを左のラフに打ち込み、2打目も左サイドのラフへ。3打目を打つ際に、目標を確認しているとスプリンクラーの溝に足を取られて転倒。「左足首の靭帯損傷」で試合は途中棄権となり、約3カ月の休養を余儀なくされた苦い思い出が残っている。
この日のプロアマ大会では、1年ぶりに転倒地点を訪れた。足を取られた溝の部分が砂で埋められ、安全確認も済ませた。
「今年は昨年のリベンジもしないといけないですし、2年分がんばりますよ。現場検証も済ませましたね(笑)。ゴルフ場さんにも迷惑をかけてしまいましたし、今年は足元に気をつけて、まずはしっかり4日間プレーをしたいですね」
ケガから復帰した後は、三井住友VISA太平洋マスターズで2位に入るなど終盤4試合連続トップ10入りを果たしたが、優勝には手が届かなかった。今季は先週の関西オープンで9位タイと初のトップ10入りを果たして調子は上向きだ。
「開幕してから感覚とスイングにズレがありました。試合を重ねるうちに感覚と合ってきました。ミズノとクラブ契約を結んでから優勝を挙げていませんし、ホストプロとしても勝ちたい大会です。何よりこの大会も日本勢がほとんど勝っていないので、いろいろな意味でもがんばります」
今大会は過去13回、JFE瀬戸内海GCを舞台に開催されているが、日本勢の優勝は僅かに2回。2001年の田中秀道を最後に、9大会連続(2007年~10年はよみうりCCとよみうりGウエストCで開催)で外国勢が優勝を遂げている。昨年のケガ、ストップ外国勢、ミズノと契約して初優勝……、ホストプロだけでなく多くの思いを背負って武藤が戦う。
文・小高拓
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