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　衆院は１４日午後の本会議で、日本銀行総裁に財務省出身の黒田東彦(はるひこ)アジア開発銀行（ＡＤＢ）総裁（６８）、副総裁に岩田規久男学習院大教授（７０）、中曽(なかそ)宏日銀理事（５９）の両氏を起用する政府の人事案について、いずれも与党などの賛成多数で同意した。

　参院は１５日の本会議で人事案を採決し、衆参両院の同意がそろう見通しだ。

　衆院の採決では、３氏の人事案について、民主党、日本維新の会、みんなの党の主要野党３党の対応が分かれた。黒田氏には、民主党と維新の会が賛成し、みんなの党が反対。岩田氏には維新の会とみんなの党、中曽氏には民主党がそれぞれ賛成した。

　共産党は３氏いずれにも反対し、生活の党、社民党は中曽氏にのみ賛成した。

　黒田氏の任期は、今月１９日で辞任する白川方明(まさあき)総裁の残り任期である４月８日までとなる。岩田、中曽両氏の任期は今月２０日から５年となる。政府は今月末にも黒田氏について、再度、衆参両院の同意を得るため、人事案を提示する予定だ。